この記事では、新卒エンジニアが新人研修を3か月受けた成果や感想を紹介します。
私は大学(経済学部)卒業後、大手SIerに入社しました。
私の会社では新人研修が4~6月の3か月間行われました。3か月と聞くと長いと感じる方もいると思いますが、エンジニアの新人研修としては一般的なようです。
システムエンジニアの研修って何を学ぶのか知りたい!
文系だけど、システムエンジニアとしてやっていけるの?
このような方に役立つ内容になっています。
3か月だと実践レベルのスキルは身につかない
3か月経過して一番強く感じていることがこちらです。
たった3か月の研修だと、システムエンジニアとして働いていけるレベルに達した感覚がない!
3か月の研修では現場で通用するレベルには達することはできません。
3か月間毎日研修を受けてきましたが、研修後すぐに「システム開発に加われ」と言われたら絶対無理だと思います。
SEとして働くためにはただプログラミングを覚えるだけではなく、その他セキュリティやネットワーク構成やクラウドやら様々なことを覚えなければいけません。
そして、3か月の間毎日ITを学んでいたわけではなく、ビジネスマナーなど社会人として必要なスキルも学ばなければいけませんでした。
この3か月間を一言で表すと、「広く浅く学んだ」ということになります。
3か月でやっと基礎固めが終わって、現場の業務を通して実践スキルを身に付けるというイメージです。
文系システムエンジニアの多さに気づく
文系学部卒でシステムエンジニアになっている人が非常に多いことを実感しました。
先輩社員や、同期の半数以上は文系出身でした。理系出身の人でも、SEと全く関係のない分野を学んでいた人は多くいました。情報系を学んでいた学生はかなり少数派でした。
比率にすると、こんな感じです。

「もしかしたら私の会社だけ文系が多いのかな?」と思って、他の会社にSEとして入社した友人に聞いてみると、このくらいの比率だと言っていました。
文系卒でもシステムエンジニアとして活躍されている方が多くいるので、大学での学びは関係ないと感じました。
大切なのは入社してからどれだけ熱心にITを学べるかです。文系理系は関係ありません。
プログラミングの得意不得意を実感する
私を含めた新入社員のほとんどがプログラミング未経験者でした。
研修でプログラミングを学んでいくと、自分がプログラミングが得意か不得意か、または楽しいか楽しくないかを実感します。
全員が同じ量の研修を受けると、明らかにプログラミング能力の差が表面化します。チームでの開発を行う際にこのことを強く実感しました。
入社前までプログラミング未経験だった人でも、難しいプログラムが書けるようになった人もいれば、全然できなくて途方に暮れている人もいます。
私は前者で、プログラミングがとても楽しくて自分に向いていると感じました。
これからシステムエンジニアになろうと思っている人に伝えたいのは「一度プログラミングをやってみて、苦手意識を感じないか試したほうがいい」ということです。
これからシステムエンジニアになろうと思っている人は、一度プログラミングをやって苦手意識を感じないか確かめることをおススメします。
手軽にプログラミングを学びたいという方はProgateがおすすめです。
3か月で学んだこと一覧
研修で学習した内容を一覧にしてまとめました。
ビジネススキル
- コミュニケーションスキル
- 挨拶
- 上司への報告、連絡、相談
- プレゼン
- ビジネスマナー
- 敬語
- 名刺の受け渡し
- 電話応対
- お客様の案内
- 文書作成スキル
- メールの作成
- 議事録の作成
ITスキル
- Java(多くのシステムで使われているプログラミング言語)
- HTML&CSS(ウェブサイトの見た目を作るプログラミング言語)
- SQL(データベースの操作を行う)
- Linux(システム全体を管理する、WindowsやMacと同じ役割)
- セキュリティ(コンピュータウイルス対策など)
- サーブレット&JSP(Webアプリ開発に必須)
- アプリケーションの開発(上記のITスキルを駆使してアプリの開発を行う)
- その他
最後に
以上、文系がシステムエンジニアになって3か月研修を受けた感想を書きました。
システムエンジニアは、文系でも活躍できる世界であると感じました。プログラミングの得意不得意はありますが、熱心に学習する姿勢こそが成長を導いてくれると思います。