この記事では、現役システムエンジニアが「システムエンジニアの配属リスク」を5つ紹介します!
就活などで「配属リスク」という言葉を聞いたことがあると思います。
配属リスクは会社員は避けては通れません。
- 配属リスクとは
- システムエンジニアの配属リスク
- 配属リスクを抑える方法
これからシステムエンジニアに就職・転職しようと考えている方はぜひ参考にしてください。
配属リスクとは
配属リスクとは、会社員(特に新入社員)が「どのような職種、場所に配属されるかわからない」といった配属の不確定さを表す言葉です。
配属される部署・場所によってキャリアの歩み方が良い方向にも悪い方向にも変わってくるので、リスクという言葉がまさに当てはまります。
配属先が不確定なので「配属ガチャ」なんて言ったりもします。
システムエンジニアの配属リスク5選

システムエンジニアの配属リスクはこちらの5つです
- 勤務地のリスク
- 業務の種類のリスク
- 扱うプログラミング言語のリスク
- 相手にする業界のリスク
- 人間関係のリスク
勤務地のリスク
1つ目は「勤務地のリスク」です。
システムエンジニアの勤務地のパターンは主に3つあります。
- 本社勤務
- 支社勤務
- 客先常駐
本社勤務と支社勤務はその名の通り本社(ほとんどが東京)や支社(大阪や名古屋などが多い)で働くことです。これらは想像できると思います。
そして、システムエンジニアには客先常駐という働き方もあります。客先常駐とはシステムを提供しているお客様先の会社で働くことです。東京都内の場合もあれば、地方の場合も考えられます。
客先常駐の有無は企業によって分かれますが、システムエンジニアにはよくある働き方です。
システムエンジニアも様々な場所で働く可能性があります。
業務の種類のリスク
2つ目は「業務の種類のリスク」です。
システムエンジニアとして就職しても、会社によってはシステム開発以外の業務を行う可能性があります。
携わる可能性がある業務
- システム開発
- 営業
- 総務(人事、経理など)
基本的にはシステム開発に携わる人がほとんどですが、会社によっては開発以外の業務を行う人もいます。
つまり「システム開発をやりたい!」と思っていても、営業や総務など希望とは異なる業務をしなければいけない可能性があるのです。
自分の会社はエンジニア業務以外を担う可能性があるのか、しっかり把握しておくことが大事です。
扱うプログラミング言語のリスク
システムエンジニア特有の配属リスクとして、「扱うプログラミング言語のリスク」があります。
システムエンジニアは配属先で特定の業界やシステムに関わることになり、それゆえに配属先によって扱うプログラミング言語は変わります。
よって、以下のようなケースが発生します。
- Pythonやりたかったのに扱う言語がJavaだった…
- 他では役に立たないマイナー言語をやることになった…
- 基盤の担当になり、そもそもプログラミングをしない…
このように、必ずしも自分がスキルを伸ばしたい言語に携われるとは限らないのです。これはシステムエンジニアとしてのキャリアを左右する可能性もあります。
相手にする業界
大きなIT企業では、お客様の業界によって部署が分かれている場合が多いです。(金融、官公庁、一般企業など)
システム開発を通して携わりたい業界がある人にとっては、相手にする業界もリスクに入ります。
私の同僚にも、以下のような意志を持ってシステムエンジニアになった人がいました。
- 教員を目指していたので、学校のシステムに携わりたい
- 金融の大規模なプロジェクトに携わりたい
- 誰もが使う交通機関のシステムに携わりたい
人間関係のリスク
パソコンに向き合いっぱなしのイメージのあるシステムエンジニアも、当然ながら人間関係のリスクはあります。
人間関係に関しては事前にどんな人が所属しているかを知ることが難しいので、運次第です。しかし、人間関係で悩まされてしまう人は少なくありません。
私の周囲では部署内の人間関係の悩みで以下のようなものがありました。
- 女性新入社員の配属先に、おじさんしかいなかった
- 上司が嫌味を言ってくる
- 「俺の評価に関わるから」と言ってプレッシャーをかけてくる
- 雰囲気が暗くて楽しくない
配属リスクを抑えるためには

配属リスクを避けるためには以下の2つが重要です。
- 会社のことを詳しく知る
- 配属前に意思を具体的に示す
会社のことを詳しく知る
配属リスクを避けるために「会社のことを詳しく知る」ことが重要です。
あらかじめ会社のことを詳しく知っておけば、避けるべき部署や自分のやりたいことがある部署が分かります。
これは、2つ目の「配属前に意思を具体的に示す」ために必要なことなのです。情報がなければ選択することができません。
反対に部署のことを無知なままだと、自分に合わない部署に配属されて仕事のモチベーションが下がってしまう恐れがあります。
配属前に意思を具体的に示す
配属される前に面談等で自分の意思を示すことができる場面があると思います。
そこで必ず自分の意思を示すようにしましょう。
意思を示さねければ思わぬ部署に配属されて、辛い思いをしてしまうかもしれません。
- やりたいことの優先順位を決めておく
- 譲れない条件を強調する
- 希望部署があれば必ず伝える
- やりたくないことも伝える
まとめ
ここまで、「システムエンジニアの配属リスク」を紹介してきました。配属リスクは以下の5つです。
- 勤務地のリスク
- 業務の種類のリスク
- 扱うプログラミング言語のリスク
- 相手にする業界のリスク
- 人間関係のリスク
リスクをあらかじめ把握しておくことで、リスクを抑える行動ができるようになります。ぜひ参考にしてください。