この記事では、応用情報技術者試験の概要から勉強方法、試験当日の注意点まで気になる情報をすべてまとめました。
応用情報技術者試験を受験予定の方、興味がある方は目を通すことをおススメします。試験情報をきちんと把握しておくことは合格への近道になります。
また、
- 勉強時間の目安
- 勉強方法
- おススメの参考書
これらも紹介しているので、ぜひ勉強に役立ててください。
応用情報技術者試験の概要
応用情報技術者試験とは?
応用情報技術者試験とは、独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)が主催し、経済産業大臣が認定する国家試験「情報処理技術者試験」の12ある区分の中の一つです。
高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者
基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、独力で次のいずれかの役割を果たす。
(1) | 需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略を立案する。 |
(2) | システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスを実現する。 |
1 情報技術を活用した戦略立案に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
① | 経営戦略・情報戦略の策定に際して、経営者の方針を理解し、経営を取り巻く外部環境を正確に捉え、動向や事例を収集できる。 |
② | 経営戦略・情報戦略の評価に際して、定められたモニタリング指標に基づき、差異分析などを行える。 |
③ | 提案活動に際して、提案討議に参加し、提案書の一部を作成できる。 |
2 システムの設計・開発・運用に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
① | アーキテクチャの設計において、システムに対する要求を整理し適用できる技術の調査が行える。 |
② | 運用管理チーム、オペレーションチーム、サービスデスクチームなどのメンバーとして、担当分野におけるサービス提供と安定稼働の確保が行える。 |
③ | プロジェクトメンバーとして、プロジェクトマネージャ(リーダー)の下でスコープ、予算、工程、品質などの管理ができる。 |
④ | 情報システム、ネットワーク、データベース、組込みシステムなどの設計・開発・運用・保守において、上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できる。 |
試験形式・合格基準は?
応用情報技術者試験は午前試験と午後試験に分かれています。
午前試験は四肢択一の問題が80問、午後試験は記述式の問題で11問のうち5問を回答します。
合格基準は午前・午後ともに6割です。
受験料はいくら?
受験料は7500円です(消費税込み)
試験会場はどこ?
以下の試験地で受験することができます。
申し込み時に希望の試験地を指定することができますが、収容能力などの事情で他の試験地での受験になってしまう場合もあります。
具体的な試験会場は受験票で通知されます。
試験会場について詳しく知りたい方はこちら
日程はいつ?
応用情報技術者試験は毎年、春季(4月)と秋期(10月)に実施されています。
申込期間は試験日の3か月前から2か月前の1か月間です。
2022年の日程はこちらです。
- 春季:4月17日(日)
- 秋期:10月9日(日)
2023年の日程はまだ公表されていません。(2022年10月現在)
試験日程や最適な受験タイミングを知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
申し込み方法は?
情報処理技術者推進機構(IPA)のホームページより申し込むことができます。
申し込み手順はこちらです。
- IPAホームページで申し込み
- 決済
- 受験票の発送
午前試験の出題内容
3つの区分
午前試験の出題内容は以下の3つに区分されます。
- テクノロジ系
- マネジメント系
- ストラテジ系
テクノロジ系
テクノロジ系は午前試験80問中50問です。
- 基礎理論
- アルゴリズムとプログラミング
- コンピュータ構成要素
- システム構成要素
- ソフトウェア
- ハードウェア
- ヒューマンインターフェース
- マルチメディア
- データベース
- ネットワーク
- セキュリティ
- システム開発技術
- ソフトウェア開発管理技術
マネジメント系
マネジメント系は午前試験80問中10問です。
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
ストラテジ系
ストラテジ系は午前試験80問中20問です。
- システム戦略
- システム企画
- 経営戦略マネジメント
- 技術戦略マネジメント
- ビジネスインダストリ
- 企業活動
- 法務
午前試験の出題内容をさらに詳しく知りたい方はこちら
午後試験の出題内容
午後試験の出題分野は以下のようになっています。

11問から5問を回答する必要があります。
問1の情報セキュリティが必須回答であり、問2~11から4問を選択して回答します。
配点は1問20点です。
午後試験は長文問題になっており、ITの知識に加え読解力も試されます。午前試験よりはるかに難易度が高いので入念な準備が必要です。
勉強について
勉強時間はどれくらい必要?
基本情報技術者試験を取得している方の場合は200時間の勉強時間で合格できるといわれています。
基本情報を取得しているかつ、エンジニアとして経験豊富な方はさらに短く100時間程度で合格できるといわれています。
基本情報も取得しておらず、IT知識ゼロから勉強する場合は300時間は必要です。
- 基本情報取得 ⇒ 200時間
- 基本情報取得&実務経験豊富 ⇒ 100時間
- IT知識ゼロ ⇒ 300時間
おすすめの勉強方法は?
応用情報技術者試験は午前試験と午後試験で形式が全く違うので、別々で対策を行います。
勉強方法は以下の2つのツールを使うことをおススメします。
- 参考書
- 過去問道場
過去問道場はその名の通り応用情報技術者試験の過去問を解くことができるサービスです(無料)。過去10年分以上の問題を解くことができます。
過去問道場についてはこちらの記事を参考にしてください⇩
午前試験のおススメの勉強法はこちらです⇩
- 「午前試験の過去問を解く⇒わからない分野があれば参考書を確認して覚える」という手順を繰り返す
- 間違えた問題をチェックして定期的に解き直す(過去問道場にチェック機能を利用)
午後試験のおススメの勉強法はこちらです⇩
- ステップ1:すべての分野を解いてみる
- ステップ2:選択する分野を5~6つに絞る
- ステップ3:ひたすら過去問を解く
勉強方法はこちらの記事で具体的に解説しているので参考にしてください。
参考書は何がいいの?
応用情報技術者試験のおすすめの参考書はこちらです。
応用情報技術者試験は試験範囲が広く難易度が高いため、参考書ごとに扱う内容や解説の詳しさが異なります。
こちらの記事で
- 各参考書の特徴
- どのような人に向いている参考書なのか?
を紹介しているので参考書選びの参考にしてください。
受験前の注意点まとめ
試験に臨むにあたり押さえておくべき注意点をまとめます。
これらを把握しておけば本番で焦ったり、凡ミスをしてしまう可能性が低くなります。
- 試験当日のスケジュールに関する注意点
- 着席は試験20分前
- 試験開始から30分以内の遅刻なら受験できる
- 退出可能時間が定められている
午前試験:10:30~11:50、午後試験:13:40~15:20 - 昼休みが40分と短い
- その他の試験の注意点
- 試験中も挙手すればトイレに行ける
- 午前試験のマークシートは丁寧に
- 午後試験は選択問題の記入を忘れずに
各注意点の具体的な解説はこちらの記事で行っているのでぜひ参考にしてください⇩
まとめ
この記事では応用情報技術者試験の気になる情報をまとめました。
応用情報技術者試験は難易度が高く、エンジニアの一つの関門となっています。試験に関する情報をカバーし、合格まで有利に進めていきましょう。
より詳細な情報は各トピックのリンク記事にて解説しているのでそちらも合わせてご覧ください。
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